天人唐草
(Tianrentangcao) てんにんからくさ
『天人唐草』(てんにんからくさ)は、山岸涼子による日本の漫畫。『週刊少女コミック』(小學館)に1979年に掲載された。山岸の代表的な短編作品の一つで、たびたび作品集の表題作になっている。
「人間が抱える差別意識」と「家族関係から生じるトラウマ」を描いた作品。
山岸は編集部から「青春ものを」という依頼を受けて描きはじめたものの、當時は「描きたくない」と思いながら執筆していたという。しかし後日、テレビでのインタビューで自分で描いた一番好きな作品はと問われると『天人唐草』の名前を挙げ、自分にとって転機となる作品であったという発言をしている。
穂村弘は本作のラストシーンを衝撃的と評し、年に一度くらい友達の誰かが必ず物真似をすると語っている。また、奇聲をあげる主人公は作者が実際に空港で見たものであるという[5]。